エピソード11 あらすじ
これが最後のエピソードとなります。50日間にわたるチャレンジの末、みなさんの投票により、島根県の隠岐諸島がチームの目指すゴールとなります。Deanは、初日にフルマラソンを走り切り、50km以上のサイクリングの後、そびえ立つ江島大橋までインラインスケートで走ります。ゴールに辿り着くための簡単な方法などはありません。隠岐島への60kmのカヤックは深い荒い海の旅で、DeanとDuncanは8時間以上カヤックを漕ぎ続けます。そして、ようやく辿り着いた納屋で身を寄せあい寒さをしのぎます。そして迎えたこの冒険の最終日、それは予想とは裏腹に平和な時間が流れます。唯一、Nataliが野生の馬によって負傷したこと以外は。そして今シーズンの最終ゴール地点で夕日を眺めたのは、当初5人のメンバーのうち、DeanとDuncanのみとなります。
Cast
Dean Newcombe, Duncan Buckley, Natali Jacobsen and Timothy Buerger
Locations
Tottori and Shimane Prefectures
Points of Interest
Eshima Ohashi Bridge, Nakaumi Lake, Tako-Minato, Izumo Shrine, Lake Shinji, The Okinoshima Islands, Chiburi Island, Nishinoshima Island, Matengai Cliffs and the Tsutenkyo Arch
Day 1:
runAwayトライアスロン
6:00AM、鳥取。ディーンはすでに目覚めています。彼のプランは、チームが寝ているホテルから抜け出し、たった一人で行う、その名もrunAwayトライアスロン。今日がランニング、サイクリング、ローラーブレードに挑戦できる最後のチャンスだという事に気づいたディーン。3つを一気にやる事に!ナタリーが静かにベッドで寝息を立てている頃、ダンカンは物音に気づき、ディーンがこっそり出て行く姿を見つけます。ダンカンはディーンの健闘を祈り、ディーンは赤い服に身を包み、鳥取の海岸線沿いを走る42.195kmのフルマラソンをスタートするのでした。中間地点でチームはディーンに追いつき、ダンカンとナタリーも一緒に走り始めます。3人はチーム一丸となってのランニングをエンジョイ、休憩は水分補給と地元の人と話をするときのみ。海の幸を天日干しするおばあさんや、お魚屋さんでは干物用の魚にも遭遇します。上り坂の最後の部分でナタリーの足が止まりますが、ディーンとダンカンは何とか上りきります。そしてティムとバンがビーチで待っているのを見つけるのです。砂浜を走り、ビーチで遊ぶ一行。まるでこれだけ遠くまで走り終えた事を祝福するかのように、冷たい“日本海”を泳ぐのでした。ここでお弁当タイム。しかし、いつも通りディーンにゆっくりしている時間はありません。ここからバイクで50kmを走らなければならないのです。マラソンのあとで疲れ切っているディーン、ここでバイクを漕ぎながら居眠りをしないようにするために、マイケル·ライス氏からもらったエナジーショットを投入!バンがディーンを追いかけ、“島根県”はすぐそこ。“皆生(かいけ)海岸”でディーンはローラーブレードに履き替えます。さぁ、トライアスロン最後のクライマックス、“江島大橋”に向かって20kmを走ります。過度のサイクリングによって痛めた足首。ローラーブレードにも痛みが伴いますが、クレイジーな江島大橋に向かって走り続けるディーン。橋は傾斜がきついため、ローラーブレードを脱いで再びランニングです。橋から見る沈みかけた夕日は最高に美しく、息を飲みます。ディーンとダンカンは“中海(なかうみ)”の湖岸まで、サンセットを見るため走る事にしました。が、あと少しというところで間に合わず。怒涛の“島根県”スタートを迎えたのです。
Day 2:
出雲大社で愛を探す
今日は再び中海からのスタート。ディーンはまず、島根県の北端に自転車で向かい、海岸線沿いに戻ります。ここから明日チームは“隠岐(おき)諸島”に向かってボートを漕ぎ出すのです。ディーンが向かう小さな港町はどうやら“タコ港”と呼ばれているようです。ディーンは素早く18kmの距離を中海の湖岸沿いに走りぬけ、山を越えるのでした。漁師さんが港で網を修理しています。ディーンとダンカンは“隠岐諸島”を探しますが、あまりに遠くて影も形もありません!明日はチームにとって大冒険の一日。すなわち、今日は“出雲大社”で神様にお願いをする必要があるのです!日本でも有名な出雲大社に行く前に、一行はカヤックアドバイザーに会い、“出雲蕎麦”をいただきます。出雲蕎麦は作り方も食べ方も普通の蕎麦とは異なります。明日のアドバイスをもらいながら、チームは出雲蕎麦を堪能。出雲大社へ向かう一行、本殿までは長い参道が続きます。参拝者は参道の両端を通ります。なぜなら、真ん中は神様の通り道なのです!日本人の参拝客の方が簡単にこの神社での参拝方法と、ご神像の説明をしてくれました。特に、地元の言い伝えによると、兎の像はとても重要だとの事。チームは手を清めてから、本殿へお参りに向かいます。神社では手を2回拍手するのが通常ですが、ここでは4回拍手します。2回は自分へ、そして残りの2回は自分のパートナー、もしくは未来のパートナーへ向けたものです。すると、天から降りてきたかのように、“ヤスコ”さんという女性が現れ、ディーンに境内の中を案内してくれます。ディーンは再び愛を求め、着物をきた2人の若い女の子に声をかけますが、2人はディーンの服装にちょっと戸惑っている様子!出雲大社の本殿はかつて日本で一番高い本殿だったようです。その周りには、いくつもの兎の像があり、おみくじが木の枝に結ばれていました。チームは明日の旅への幸運を祈った後、“宍道湖(しんじこ)”へと向かいます。この湖は日本で有数の大きさを誇り、夕日が有名。残念ながらこの日の太陽は雲に隠れ、ボートも岸へと戻っていきます。期待していたような夕日を見る事はできませんでしたが、湖畔の透き通った空気の中、明日の大冒険に思いを馳せるメンバーなのでした···
Day 3:
いざ、日本海へ
ディーンとダンカンは早起きし、地図を取り出します。まずやるべき事は“タコ港”へと戻ること。ティムは準備を手伝い、彼らを見送りますが、残念な事に今日の大冒険に参加する事はできません。隠岐諸島を目前にチームメンバーは3人となってしまいます。チームは静かな港にカヤックを下ろしますが、先導してくれる漁師さんが、特に今日は波が高く海が荒れていることを教えてくれます。肩を落とす一行、しかし、何度も島の方角と道のりを確認し、いざ出発。カヤックをまっすぐに進めていきます。ナタリーは大きな波に煽られる彼らをセーフティボートから撮影します。ディーンとダンカンは、何度となく彼らのボートに入ってくる水をかき出すためにストップします。真ん中まで来たところで疲れによって痛み始める身体。スナックでエネルギーチャージをしますが、トイレは···パンツにそのままするしかない!?8時間ボートを漕ぎ続け、やっと“知夫里島(ちぶりじま)”にたどり着きます。彼らは一番近い港でボートを陸に上げようとしますが、寒さと疲労で半分麻痺した手足ではなかなか思うようにはいきません!ディーンが寒さにやられ憔悴しきっているため、サポートチームを待つため近くの納屋へと二人は急ぎます。ナタリーは、ブランケットをかけ納屋の中で身を寄せ合い、震えながら食べ漁っている2人を見つけます!
Day 4:
国賀海岸
新たに降り立った島で疲れた身体を癒すチーム。港に戻る一行、ディーンは昨日の大チャレンジを終えたことで、なんだかすっきりした様子。地図を確認し、ナタリーを誘って“知夫里島”の反対側までランニングする事に。ナタリーはまたもや登り坂に苦戦します。ようやく辿り着いた島の反対側の港は、昨日よりずっと穏やかで、“西ノ島”に向けてのカヤックをスタートできそうな様子です。深い海を見て不安そうなナタリー。しかし、ダンカンは昨日怪我をしてしまい、今日は代わってナタリーがカヤックに乗り込みます。最悪の事態も想定していましたが、本日のコンディションは良好。ダンカンはバンと共にフェリーでディーンとナタリーを追いかけます。2人はゆっくりとボートを漕ぎ出し、8km北に位置する“西ノ島”へとたどり着きます。まだダンカンは到着していません。小さな神社でお参りし、桟橋から海へダイブ。彼らを止めるものはなにもありません!ダンカンがすぐに到着し、ディーンとナタリーは岸まで泳いでいきます。地元の魚料理のお店へランチを食べに行く3人。この魚料理のチョイスは大正解、ディーンのスープに入った魚の目玉がランチの目玉になりました!食後一行は西ノ島の有名なスポット“摩天崖(まてんがい)”へ、その断崖絶壁の雄大な風景を見に行く事に。中でも一番有名なのは“通天橋(つうてんきょう)”と“キャンドルロック”。キャンドルロックは毎日夕日が沈む頃、ちょうどキャンドルの火がともるように見えることから名づけられたそうです。ディーンとナタリーは付近を散策。すると、海の漂流ごみで作られたアート作品でいっぱいの廃墟を発見。さらに散歩を続ける2人、この島を歩き回る放牧された牛と馬を見つけます。チームは崖の上にたどり着き再び馬を見つけ、近づいてみます。あまり機嫌の良くなさそうなお馬さん。向きを変え彼らに背を向け、キック。ディーンとダンカンは素早くよけますが、ナタリーはよけ切れず、馬の足がナタリーを掠めます。馬をなだめるため歌いだすディーン。その間にナタリーはバンへ戻り休むことに。予想もしないアクシデントで、50日間に及ぶこのアドベンチャーの最後、残ったのはたった2人になってしまいます。2人は日が沈むのを眺めながら“Soul of Japan”について話します。夜になると2人は地酒を片手にビーチへと向かいます。火をおこし、マシュマロを焼き、日本酒を飲み、この旅がついに完結したことを再確認するのでした。